そうでないもの
ある概念(例:朝食にパンを食べること)を考えるとき、そうでないものを考えることである概念の輪郭が見えてくることがあるかもしれない
白と黒しかない世界では、白でないものは黒である。黒とはなにかを知りたければ、白さえわかってしまえば全体から白であるものを引き算すればよい。
問題は、多くの場合白か黒かは判別不可能なのである。
朝食に
散文
View All Tagsある概念(例:朝食にパンを食べること)を考えるとき、そうでないものを考えることである概念の輪郭が見えてくることがあるかもしれない
白と黒しかない世界では、白でないものは黒である。黒とはなにかを知りたければ、白さえわかってしまえば全体から白であるものを引き算すればよい。
問題は、多くの場合白か黒かは判別不可能なのである。
朝食に
ロジカルであることとは一意に定義可能だと思っていた。ロジカルに物事を考え、雄弁に語れる人と(そうでない)自分とは何が違うのだろうと考えることもあった。
「論理的思考とは何か」という本を読んだ。
渡邉雅子 著. 論理的思考とは何か, 岩波書店, 2024.10, (岩波新書 新赤版 ; 2036). 978-4-00-432036-4. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033709265
アメリカ、フランス、日本、イランの作文教育に注目しつつ、それぞれの国で実施される作文技術の教育を紹介し、それぞれの地域における「論理的であること」を丁寧に説明してくれる。
無知の知 という言葉自体はずいぶん前から知っていた。 なんとなく、「この世は広く、知らないことだらけだと知り、謙虚に生きていこう」くらいの意味で捉えていた。
最近読んでいる本
千葉雅也 [ほか] 著ほか. 哲学史入門 1, NHK出版, 2024.4, (NHK出版新書 ; 718). 978-4-14-088718-9. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033402902
の納富さんのところで、ソクラテスの例の言葉は 無知の知 ではなくて 不知の自覚 という言葉を使うべきだろうと主張されている
AIのよくある使い方に、大量の情報をサマリする、というのものがある。
難解な論文をわかりやすいようにまとめて見せたり、議事録を作ってくれたり、画像が含まれるパワポの資料、YouTubeの動画すらも要約してくれる。
実際にこれらのタスクを任せてみるとすごくそれらしきものが生成されるのだが、生成されたデータをどう使おうかという段になると、はて、手が動かないことがある
AI時代にひとりの人間が何をできるだろうかと悩むことがある。
現時点では、なんとかギリギリAIが生成したモノを解釈できているように思えるが、きっともう少ししたら、ニンゲンでは解釈不能な生成物に溢れるような感じもする。
そんな時代で、わたしの如き存在が思考し、アウトプットしたことなど、二番煎じどころか一億番煎じでも足りないくらいかもしれない。