2年前の遠野の夏を思い出したこと
2026年の夏になってしまったが、2024年夏のことを思い出す。
遠野物語を読んで遠野市に行きたくなったのか、遠野市をGoogle Mapsで見つけて、旅に出る口実として購入したのか定かではないが、とにかく今も本棚には新潮文庫版の遠野物語が鎮座している。
柳田国男 著. 遠野物語, 新潮社, 2016.6, (新潮文庫 ; や-15-1). 978-4-10-104706-5. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I027299197
新潮文庫版の『遠野物語』には、巻末に三島由紀夫による解説文が掲載されている。これは三島の『小説とは何か』の九章から抜粋されたものだそうで、この付録で三島は遠野物語を題材に小説の定義について語っている。
三島による解説はそれ自体が作品のようになっており、芯を食った見事な表現が多く、評論とはなんであるかを端的に表している。遠野物語自体の魅力もさることながら、この書評に出会えたことで読後の充実感が大きく増した。
