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3 posts tagged with "trip"

滅多に行かないところに赴いたとき

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2年前の遠野の夏を思い出したこと

· 7 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

2026年の夏になってしまったが、2024年夏のことを思い出す。

遠野物語を読んで遠野市に行きたくなったのか、遠野市をGoogle Mapsで見つけて、旅に出る口実として購入したのか定かではないが、とにかく今も本棚には新潮文庫版の遠野物語が鎮座している。

柳田国男 著. 遠野物語, 新潮社, 2016.6, (新潮文庫 ; や-15-1). 978-4-10-104706-5. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I027299197

新潮文庫版の『遠野物語』には、巻末に三島由紀夫による解説文が掲載されている。これは三島の『小説とは何か』の九章から抜粋されたものだそうで、この付録で三島は遠野物語を題材に小説の定義について語っている。

三島による解説はそれ自体が作品のようになっており、芯を食った見事な表現が多く、評論とはなんであるかを端的に表している。遠野物語自体の魅力もさることながら、この書評に出会えたことで読後の充実感が大きく増した。

2026年上半期、遠出をしたこと

· 6 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

きっかけがなければ遠出することもなく、かつ遠出するきっかけを自ら見つけるのも得意ではない人間なのだが、2026年上半期は遠くに行く機会に恵まれた。

  • 3月末、九州は薩摩、鹿児島県をドライブする
  • ゴールデンウィークにニュージーランドは南島、クライストチャーチから南下していき、フィヨルドに辿り着く
  • ゴールデンウィーク明けより、週に数回静岡と東京を往復する生活となる

そして、そんな体験をまとめて記録しようと思ったのは、6月初旬、梅雨らしくない晴れの日のことである。時系列順にまとめるのか、なんらかの共通項を見出してインサイトをまとめるのか、6月にしては気味が悪いくらい過ごしやすい昼下がりに考えるが、ひとまず思いついたところから書いていこうと思い至る。

鹿児島の件

鹿児島にいくのは初めてのことだと思っていたが、のちに確認したところ、物心があるのかないのか誰にもわからないような時期に、一度だけ訪れたことがあったという。

自転車()で65km移動してわかったこと

· 4 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

諸々の事情が重なり、猪苗代湖を一周したときの話。

10月末の土曜日、駅構内で買ったサンドイッチとホットコーヒーを手に、早朝の東北新幹線に乗り込む。周囲には、ゴルフバッグをもつ乗客がちらほら見られる。那須高原でゴルフでもするのだろうか。(ゴルフバッグを持っているのだからゴルフはするだろうが、問題はそれが那須高原なのか、という点だろう。)

空席を挟んで私と同じブロックに座るサラリーマン風の男性は、スポーツ紙を広げたまま睡眠と覚醒を繰り返しているようだった。スポーツ紙を読んで寝てしまうのは、小難しい本を読んで眠くなるのとどれほどの違いがあるだろうと、これまた眠くて働かない頭で考える。

そうこうしているうちに、新幹線は郡山駅に滑り込む。案内板を見ながら素早く乗り換え、磐越西線、会津若松行き4両編成の列車に飛び乗る。出発までの間、周囲を観察する。私の推定によると、乗車の用途としては観光と日常利用が半々くらいだろうか。

都市部から住宅街、田園風景へと景色は移り変わり、山をいくつか超えただろうか、40分ほど揺られ、そろそろ猪苗代駅に着くかというころ、車内アナウンスが流れはじめる。