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4 posts tagged with "thought"

考えてみた(はいいもののどうしていいかわからない)こと・もの

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メタメタに考えるきっかけを得たこと

· 5 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

社会科学系の文献を読んでいると、時折形而上学が顔を出す。「〜は形而上学な話であって」「形而上学的な議論によると、」といった具合である。

シンプルな漢字の組み合わせ(而は漢文くらいでしか見かけないが、形状としてはシンプルである)である用語だが、それゆえ頭を悩ませることが多かった。シンプルにこの用語の意味がわからないのである。

まずは読み方から確認しておくと、「けいじじょうがく」である。毎度辞書で調べてみても、それが結局具体的に何を指しているのか、身に染みて理解することはできなかった。

柔らかな見た目の漢字の組み合わせに反して、こんな感じの意味だろう、ということも連想されない。

そこで初心者マーク付きの形而上学本を探して読んでみることにした。

スティーヴン・マンフォード [著]ほか. 形而上学, 岩波書店, 2017.12, (哲学がわかる). 978-4-00-061240-1. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I028655858

類推すること

· 2 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

ジムにて

負荷の高いトレーニングを繰り返すことでより重い重量を挙げられるようになった、という出来事を日々のお仕事に例えてみるならば、負荷の高い仕事を頑張ることで、より難易度の高いお仕事もできる様になった、という話になるのかもしれない。

デッドリフトという種目はフォームを間違えると腰を痛める。お仕事も正当なやり方に従わないと歪みが生じることになるよと、そういうことなのかもしれない

こんなふうにアナロジーで考えてみると、ときにブレークスルーらしきものに遭遇することがある。

だが、

言い知れないこと

· 3 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

語りえぬものを語る、という本の中で好きな一節がある。

野矢茂樹 [著]. 語りえぬものを語る, 講談社, 2020.11, (講談社学術文庫 ; 2637). 978-4-06-521615-6. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I030718449

p386

非概念的な知覚は、そうして概念的な知覚の隙間から溢れ出し、いつか語り出されるかもしれないそのときを待っているのである。

無知の知について知らなかったこと

· 3 min read
Ikuya Yamada
non-stack engineer

無知の知 という言葉自体はずいぶん前から知っていた。 なんとなく、「この世は広く、知らないことだらけだと知り、謙虚に生きていこう」くらいの意味で捉えていた。

最近読んでいる本

千葉雅也 [ほか] 著ほか. 哲学史入門 1, NHK出版, 2024.4, (NHK出版新書 ; 718). 978-4-14-088718-9. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033402902

の納富さんのところで、ソクラテスの例の言葉は 無知の知 ではなくて 不知の自覚 という言葉を使うべきだろうと主張されている